命の連鎖事業構想

 高齢者施設、入院施設を調査してきたこれまでの経験から痛感させられることですが、「家族」の力はすごいということです。
 施設での高齢者は、施設関係者が精一杯の努力のお蔭で穏やかに過ごしています。一方、家族の来訪は途切れがちで、その眼は生きる意思を停止させているようです。
 しかしそのような顔は、「家族」の前にはたちまち晴れ渡ります。たまたま1年に1回であっても家族が来訪したときの笑顔は、施設のケアワーカーたちが毎日一生懸命に世話して作ってくれる笑顔に比べ、くらべものにならないくらい最高といいます。

 親と子の人間関係が持つエネルギーは一体何でしょうか?
と同時に、親子関係の再構築の必要性を教えられました。また、詳しくは避けますが、高齢者の自由の確保の必要性も痛感させられています。

 

承(家族、自由)

 親と子の関係は、妊娠・誕生という瞬間からいのちから「いのちを伝える」が始まります。それは家族、社会へと少しずつ拡がっていきます。子供へ、孫へ、あるいは地域の子供へ、などさまざまな内容がさまざまな人にさまざまな形で伝えられています。

伝えられ方は無数、無限といってもよいのではないでしょうか。また、その多くは誰も気付いていませんが、連鎖はしっかりと営まれているのです。
 この連鎖は、高齢者にとって他の世代よりはるかに重要な意味を持っているものと思います。高齢者の誰もが「いのちを伝える」に自身の「永遠」を見つけ、無数の「命の連鎖」の中にその人自身の本当の「生」を見つけているはずです。生きる!との意思の源泉になっているにちがいありません。

 さきほどの入院・入所中の高齢者の話は、生きる!との意思を停止させている高齢者が多くいるということを示唆していますので、いのちからいのちを伝えることが出来なくなっている、しかも日本全国で起こっていると考えざるを得ないということだと思います。

 

転(消費、新しい形の伝え)

 現代の人の多くは、核家族化やビジネスのグローバル化に逆らえず、「次の命」である家族と離れて暮らすことを余儀なくされています。また、現代文明の喧騒のなかで「いのちを伝える」から自身を少しずつ遠くに追いやっているように思えます。とくに都会の人はそうではないでしょうか。
 命の連鎖事業構想では「いのちを伝える」を進めるために、家族との人間関係の構築支援と、生きる!という自由意思のための障害を取り除くことを支援する、を進めたいと考えています。

 また、本構想は高齢者自身の財産を守り、高齢者が所有する資産を自身のために活かす仕組みづくりも遠望しています。それは高齢者が「いのちを伝える」ために、自由に生きるために自由意思と自由な行動によって消費活動をしたくなるような仕組みです。消費活動は市場にリアルなメッセージを送ることにより市場を変えるのです。
 高齢者が自らの安寧・幸せを実感を求めて消費活動をすることこそ本当の少子高齢社会実現への第一歩ではないでしょうか。
 高齢者が子や孫にいのちを伝える仕組みは、伝えを受取るこどもや若い母親にとって受け入れられやすい社会と考えています。高齢者が最高の笑顔を絶やさないまちづくり、社会づくりのためには家族、自由意思、財産という命の基盤づくりをしっかりする仕組み作りが必要です。その上で消費活動を行うことが必要です。これらを地域密着方式で支援サービスを行うのが命の連鎖事業構想です。

 

結(理念、旗印)

 命の連鎖事業構想は、最期まで生き抜くための支援をすることが理念です。最期の瞬間まで家族や社会への命の連鎖を感じながら、自由に自立して生きることを支援することが重要と考えています。
 「最高の笑顔を見たい!」が事業目標です。どのように年老いても、施設のベッドにいても、自由に生きている姿を「次の命」に見せることこそが、ひとりの「いのちを伝える」であり、「生」であると考えています。
 どうしてるかな?ネットは、命の連鎖事業構想を具体化する第一歩の事業です。
 ご意見等を是非お聞かせ下さい。

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