-家族と家族のつながりは人類祖先の「発明」、脳発達に必要不可欠-
  • 発達・医学なら瀬川昌也医師(世界的臨床・研究者)
  • トピックス「発達Q&A」
  • トピックス「祖父母とは」Q&A
 

Category — 推薦 山極寿一著「人類進化論」 -霊長類学からの展開-

推薦 山極寿一著「人類進化論」 -霊長類学からの展開-:

著者の山極先生とは一度もお会いしたことがありません。
ただ、この本を読んでお名前を知ったというところです。

私は、それまで「お猿さん」や人類学には全く興味がなく、犬山に「お猿さん」の研究所があるらしいというくらいの知識でした。

この本は一般向けの人類学の入門書に位置づけられるのではないかと思っていますが、少なくとも私には新しい発見の連続でした。
この本では先生の研究者魂が随所に表現されており、時には謙虚に時には大胆な仮説も披露されています。

私は、それまで人間の高齢者の生き方を何とか明るくしたいという一念で「家族」というキーワードを見つけ、さらなる展開を模索していたところです。
また、高齢者の生き方と子ども(赤ちゃん)は深い関係があるのではないか、高齢者と脳神経の発達との関係があるのではないか、と考えていたところです。

この本を読んで私なりに次のように解釈しました。

人類の脳神経の発達

・6500万年前人類の祖先が出現、熱帯雨林の樹上生活。夜行性から昼行性に変化。
 → 脳神経も昼行性に変化。この変化のために相当の時間を要したのではないでしょうか?

・1400万年~1000万年前にはケニアから南方に伸びる大地溝帯が形成され、乾燥した疎開林や草原が出現し人類の祖先だけが進出。
 → 地上で生活をはじめる。食事(死肉と骨) を求め、家族と家族が群れを成し生活。

・700万年前に直立二足歩行始める。
 → 脳神経(中枢神経)が未完成のまま出産、脳の発達は生後環境(家族と家族が群れ)に脳の発達を委ねる方式をとる。

・500万年前 石器の使用が始まり、脳容量が増大。
 直立二足歩行の進歩と脳神経(中枢神経)の発達が加速。脳神経の発達は家族と家族(祖父母家族、親の兄弟家族、親戚家族など)が環境入力を作り加速させたと考えています。

・200万年前 組織的な狩りが始まる

・100万年前 宗教を獲得

・20万年前 現生人類出現

など素人の私にも興味深く、楽しく読めました。

9月 10, 2011   No Comments