-家族と家族のつながりは人類祖先の「発明」、脳発達に必要不可欠-
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Category — なーるほど発達 -医学と進化論に発達を学ぶ-

進化と発達 8:

発達の仕組み:

遺伝子と環境要因

 発達は、親から受け継いだ遺伝子と環境要因の作用によるこどもの器官の変化です。右図は、その説明図です。遺伝子に対し環境要因からの入力が働き、さまざまな生体活動(成長ホルモンの分泌など)の作用を通じ各器官(脳神経や筋骨格など)の変化を発現させるのです。良い変化が良い発達といえます。

遺伝子と環境要因
遺伝子

 これまで勉強したとおり、遺伝子は6500万年前の霊長類の祖先、あるいはもっと前のすべての生物が海の生き物の頃、もっとさらに辿れば生命の起源のところの情報が書き込まれています。人類の祖先が生き残ったその当時の環境への適応の結果の集積が遺伝子ともいえます。

たとえば、昼行性であること。

 太陽が出て沈むまでが覚醒し活動、夜は睡眠という生活リズムが昼行性といえます。人間の赤ちゃんは生後4か月で昼間の睡眠時間と夜の睡眠時間が同じになり、1歳6か月あたりで昼間の睡眠が1回に減り、4~5歳で消失。即ち、昼行性の獲得です(資料1)。
 これに対し、夜遅くまで覚醒状態であり、朝寝坊、夕方まで睡眠するという生活は夜行性の生活リズム(都市型の大人などに見られる)です。
 こどもの親が夜行性の生活リズムの場合、悪い環境因子として働き子供の昼行性の獲得プロセスに悪影響を及ぼし、かつ情緒や行動の発達障害を引き起こすとされています。これは昼行性の獲得は6500万年の歴史があり、脳神経はじめ、すべての生体活動の基礎となっていると考えています。

たとえば、昼行性であること
大人の「夜行性」生活を子どもの生活に持ち込むことは×、発達障害を引き起こします。

 大人がこどもの睡眠を邪魔していけません。
 夜遅く帰宅しこどもを起こしてはいけません。
 こどもが寝ないでおとなの帰宅を待っていることなど同様にダメです。
 また、朝ご飯を抜いたり、遅い時間に食べさせてはいけません。子どものからだが覚醒しないからです。
 ※東京都教育委員会の「早起き・早寝・朝ごはん」運動はまさしくこのことです。

基礎的な環境要因

 太陽、地球(重力)、家族は発達の最も基礎的な環境要因です。これに適応することに人類の祖先は何千年、何百万年も生き残りをかけてきたのです。正しい発達の基礎・基盤といってよいと思います。

8月 3, 2011   No Comments